遺灰ダイヤモンド(メモリアルダイアモンド): 148,000円から
一般的にダイヤモンドは、骨壷や墓石のように、死や喪失を連想させるようなイメージではなく、永遠の約束や絆といったポジティブなイメージとして連想されています。ご遺灰を指輪やネックレスにすることで、私たちが生涯持ち続けることができ、またさらに後世へと伝えることが可能になります。そして、この小さなダイヤモンドにさまざまな思い出が込められてゆくのです。
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悲しみを永遠の愛の象徴に変える
大切な人の死は、心に大きな傷を負い、精神的にダメージを受けます。最愛の人を無くした方にとって、悲しみに打ち勝つということは、大きな試練であり、また痛みや悲しみの感情とうまく付き合うために、さまざまな方法を探さなくてはなりません。
多くの人は、大切な人との思い出を残すために、服や写真、私物などの生前に大事にしていた持ち物を残しておくことで、まだ一緒にいるという感覚を忘れないようにしようとします。特定の物を、亡くなった方に対する愛や愛情の証としてとっておくことは、ごく自然なことです。
しかし、遺灰をダイヤモンドにすることは可能なのだろうか?
天然ダイヤモンドの生成を模倣した新しい技術のおかげで、大切な人の遺骨をメモリアルダイヤモンド(遺灰ダイヤモンド)にすることが可能になりました。
"人体にダイヤモンドは存在するのか?"と疑問に思われるかと思いますが、実は人体の成分には18%の炭素が含まれているのです。この炭素は、ラボグロウダイヤモンドの製造において、遺灰から抽出されるもので、ダイヤモンドが本質的に結晶化した炭素であるとすれば、その純度は本物以上です。また、炭素は遺灰の中だけでなく、人や動物の毛の中にも含まれており、家族や恋人、或いは大切なペットのためにダイヤモンドを作るという人もいます。遺灰と毛を混ぜ、異なる炭素源からユニークなものを作り上げることで、愛や心の繋がりを表現することができます。
この新しい技術は、確かに、大切な人の旅立ちに対する敬意を表すことができます。
遺灰がどのようにしてダイヤモンドになるのか?
1- 約2/3カップの遺灰を採取して調べ、サンプルに含まれる炭素の量を推定します。
2-その後高熱で精製し、炭素以外の成分を酸化させます。この工程には数週間かかることもあります。
3- 精製された炭素は黒鉛(グラファイト)化します。
4- この黒鉛に触媒やダイヤモンドの培養基を混ぜ合わせます。
5-この混合物を高圧高温装置の炉心に移し替えます。この機械は、ダイヤモンドの生成に適した地中と同じような環境を作り出すことができます。
6- ダイヤモンドは、2000℃以上の温度と6万気圧の圧力で培養されます。数週間後、混合物がダイヤモンドの原石へと変化します。
7- このダイヤモンドを、業界標準やお客様のご要望に応じてカット・研磨します。
8-最後に、ダイヤモンドの品質管理とグレーディングが行われ、最終的な仕上がりとなります。
遺灰からダイヤモンドを作るには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
現在、世界には遺灰をダイヤモンドに変える会社がいくつもあります。その会社の一つ、米国のEverDear & Co社は、148,000円からメモリアルダイヤモンドをご提供しております。
EverDear™独自のリマスター触媒により、ダイヤモンドの成長を速くすることで、膨大なエネルギーと時間を節約できるようになりました。また、ダイヤモンドを成長させるセッターの内部スペースが50%拡大されました。さらに、精密なコンピューター技術により、高温高圧方法を用いての天然のダイヤモンドの生成環境に環境を再現できるようになりました。このお陰で、EverDear™で製造されたダイヤモンドは、透明度が高く、不良品も少なく、また研磨時の廃棄物が少なくなりました。そして、EverDear™の技術的進歩により、これまで以上に大きく、質の高いダイヤモンドを作り出すことができるようになりました。
また、レーザー刻印を入れたり、GIA証明書の発行、そしてお持ちのジュエリーにメモリアルダイヤモンドを散りばめることも可能です。弊社では、遺灰ダイヤモンドのための指輪、イヤリング、ペンダント、スタイリッシュなブレスレットなど、さまざまなアイテムをご用意しております。
ダイヤモンド葬という選択肢をご提案します。
私たちの文化では、悲しみは忘れ去られ、葬られなければならないという特定の考え方がありますが、より多くの人々が悲しみと上手く付き合わなくてはなりません。愛する人たちが私たちの記憶や心から消えることは決してありません。母親は去りゆく子供を、子供は愛する父親を、妻は愛情深い夫を忘れることができるでしょうか。多くの時間を共に過ごした大切なペットを忘れる家族がいるでしょうか?
悲しみとの向き合い方は人それぞれで、ダイヤモンド葬のような新しい方法で故人を弔うという選択をすることも可能です。結論として、それは愛する人への美しい贈り物になり、何よりも、旅立った人たちと特別な関係を忘れない為の、必要不可欠なステップでもあるのです。